目次
技能試験の概要
前もって実施される筆記試験に合格した人は、つぎに技能試験を受けることになります。
技能試験に出題される問題は、その年の1月に(一財)電気技術者試験センターから公表された候補問題から、どれかが出題されます。
候補問題について
(一財)電気技術者試験センターのホームページに公表されている候補問題を確認します。
2020年は候補問題はつぎのリンク先に13問公表されています。
電気工事士技能試験の概要と注意すべきポイントについて
(一財)電気技術者試験センターのホームページに「電気工事士技能試験の概要と注意すべきポイント」が公開されています。
リンク先の情報を一読しましょう。
技能試験では工具が必要であり、自分で用意する必要があります。
必要な工具と練習用材料を紹介します。
また、技能試験に向けて取り組むことを紹介します。
必要な工具と練習用材料
工具は、工具メーカが電気工事士技能試験に必要な工具をセットで販売しています。
初心者は工具セットを購入するのが良いと思います。
練習用材料は、電気工事士技能試験セットが販売されています。
工具同様にセットを購入するのが良いと思います。
つぎのリンク先で試験と練習で必要なものをまとめました。
参考にしてください。
技能試験に向けて取り組むこと
候補問題の模擬練習を行うことが基本となります。
必要に応じて、基本作業や複線図を練習します。
ここでは、模擬練習にあたって参考にすべき情報、基本作業の内容を紹介します。
模擬練習にあたって参考にすべき情報
おすすめの情報が3つあります。
- 参考書:ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士技能試験すい~っと合格: 入門講習DVD付
- YouTube動画:電工試験の虎_ホーザン
- YouTube動画:電気工事士奪取プロジェクト
参考書はお金がかかりますが、他2つのYouTube動画は無料で見ることができます。
「ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士技能試験すい~っと合格: 入門講習DVD付 」と「電工試験の虎_ホーザン」、「電気工事士奪取プロジェクト」では、候補問題の作業手順に少し違いがあります。
自分にあった手順を取り入れると良いと思います。
ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士技能試験すい~っと合格: 入門講習DVD付
この参考書では、電気工事士技能試験の概要と注意すべきポイント、候補問題の模擬試験など、必要な知識を学べます。
写真とイラストで技能に必要な基本作業を一から丁寧に説明しています。
また、綴じ込み付録に『書き込み式公表問題複線図の練習帳』があります。
さらに、ケーブルストリッパの使い方やランプレセプタクルへの結線など基本作業について、
付属のDVDで動画で学べます。
YouTube動画:電工試験の虎_ホーザン
工具メーカのホーザン(HOZAN)が候補問題の模擬試験の実演動画をアップしています。
無料で動画を見ることができます。
候補問題1から13について、実際に複線図を描く、施工するという一連の作業を動画でみることができます。
また、基本作業の動画もアップされています。
YouTube動画:電気工事士奪取プロジェクト
無料で動画を見ることができます。
候補問題1から13について、施工するという一連の作業を動画でみることができます。
ホーザンの動画と異なり、複線図は描いていないようです。
また、施工に関して参考となる情報の動画もアップされています。
基本作業の内容
2020年度の候補問題は13問あります。
すべて基本作業からなっています。
全ての候補問題に共通の基本作業と、ある候補問題に特有の基本作業に整理しました。
これらの基本作業をできるように練習します。
全ての候補問題に共通の基本作業
- VVFケーブルの被覆の剥ぎ取り
- 連用器具の枠への取り付け方と外し方
- 連用器具への結線
- 連用器具のわたり線の結線
- リングスリーブによる電線接続
- 差込形コネクタによる電線接続
ある候補問題に特有の基本作業
- エコケーブルの絶縁被覆の剥ぎ取り
- VVRケーブルの被覆の剥ぎ取り
- ランプレセプタクルへの結線
- 露出型コンセントへの結線
- 引っ掛けシーリングへの結線
- 端子台への結線
- 配線用遮断器への結線
- アウトレスボックス内での電線接続
- アウトレットボックスとねじなし金属管の接続
- アウトレットボックスとPF管の接続
候補問題 | ① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ | ⑨ | ⑩ |
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1 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||
2 | 〇 | |||||||||
3 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||
4 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||
5 | 〇 | 〇 | ||||||||
6 | 〇 | 〇 | ||||||||
7 | 〇 | 〇 | ||||||||
8 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||
9 | 〇 | 〇 | ||||||||
10 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||
11 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
12 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
13 | 〇 | 〇 | 〇 |
自分にあったやり方を確立する
試験時間の時間配分を考える
試験当日の流れはつぎのようになります。
- 受験カードの配布と記入(試験開始30分前)
- 試験問題と材料の配布
- 材料の確認(試験開始10分前)
- 試験
2020年度の試験の制限時間は40分です。
私は次のような時間配分を目標としました。
作業 | 所要時間(分) | 内容 |
---|---|---|
複線図の作成 | 8 | 配線図と施工条件を確認して、複線図を作成する。 |
電線の加工と接続 | 27 | 電線と器具、電線相互を接続する。 |
見直し | 5 | 欠陥がないことを確認して、作品の形を整える。 |
4色ボールペンを用いた複線図の描き方
シャープペンシルや鉛筆で複線図を書く場合、それぞれの線のそばに色を記載します。
しかし、試験当日は限られたスペースで複線図を書くので、単色だと分かりづらいと思います。
そこで、4色ボールペンで複線図を作成するのがおすすめです。
また、ボールペンはこすると消えるフリクションが良いです。
4色ボールペンを使用したときの色分け方法と2020年度の候補問題に対して作成した複線図をつぎのリンク先で紹介しています。
リングスリーブの種類と圧着マークの覚え方
電線の太さに点数を付けて合計値を求める方法と、電線の直径と対応する断面積の合計値を求める方法があります。
第二種電気工事士試験では、電線の太さに点数を付けて合計値を求める方法が簡便でよいと思います。
なお、現場作業ではより線にも対応できて応用範囲がひろいので、電線の直径と対応する断面積の合計値を求める方法がよいと思います。
時短テクニック
私が行った時短テクニックをつぎのリンク先にまとめました。
よかったら参考にしてください。